色彩を持たない 多崎つくると、彼の巡礼の年
2013年 07月 11日
ようやく読みました。
一時は借りる寸前までいったのだが、他とかち合い、次に譲ってしまった。
そして、たぶん秋ごろだろうと思っていたら、貸し出しが増えて一気になだれ込んできた。
少しがっかり気味で読み進めたが、なんともいえないもの哀しさにとらわれていくのを感じた。
そう、昔の春樹さんの流れなのだ。
なんでもない僕の物語。ひどく何もかもを失くして、それでもいき続ける。
何か、いや、誰かを手に入れるために。
皆が容易く手にしているように見える幸せ。そこははるか遠くにかすんで見えていた。
しかし、それはきっと誰もが感じる絶望や哀しみなのだ。
もう終わりにしようとする人間がどれだけいるのだろう。
この小説は、それほど売れるお話ではないのではないか。必要とする読者にだけそっと読まれるだけでもいいと思う。本当に普通の物語だからだ。
けれど、忘れなれない物語でもある。読後、あれはどうだったんだっけ?とはならない。きちんと覚えている。そんな気がする。
そして、泣くときもあれば、激しく勇気付けられるときもある。
好きな人に、好きだと、きちんと告げるべきなのだ。然るべき時期に。僕は、そう学ぶ。
結末はあらゆる希望と不安を抱かせる中、明確な答えはない。
非常に気をもむ。
だけど、そう悲観はしない。幸せを祈る。
それが、生きるということだから。
一時は借りる寸前までいったのだが、他とかち合い、次に譲ってしまった。
そして、たぶん秋ごろだろうと思っていたら、貸し出しが増えて一気になだれ込んできた。
少しがっかり気味で読み進めたが、なんともいえないもの哀しさにとらわれていくのを感じた。
そう、昔の春樹さんの流れなのだ。
なんでもない僕の物語。ひどく何もかもを失くして、それでもいき続ける。
何か、いや、誰かを手に入れるために。
皆が容易く手にしているように見える幸せ。そこははるか遠くにかすんで見えていた。
しかし、それはきっと誰もが感じる絶望や哀しみなのだ。
もう終わりにしようとする人間がどれだけいるのだろう。
この小説は、それほど売れるお話ではないのではないか。必要とする読者にだけそっと読まれるだけでもいいと思う。本当に普通の物語だからだ。
けれど、忘れなれない物語でもある。読後、あれはどうだったんだっけ?とはならない。きちんと覚えている。そんな気がする。
そして、泣くときもあれば、激しく勇気付けられるときもある。
好きな人に、好きだと、きちんと告げるべきなのだ。然るべき時期に。僕は、そう学ぶ。
結末はあらゆる希望と不安を抱かせる中、明確な答えはない。
非常に気をもむ。
だけど、そう悲観はしない。幸せを祈る。
それが、生きるということだから。
by kaseno-sanpo
| 2013-07-11 22:28
| 思うこと