明るく、笑顔で。陽光浴びて、歩いていこう。

by kaseno-sanpo

半落ち。

 久しぶりに本読んで泣いた。ネタバレ無し。

 半落ち。  横山秀夫さん    お薦め度 ☆☆☆☆☆

 各章で語り手が異なる。それがうまくリンクしていく。それぞれの語り手に感情移入してしまうのだ。主に何故という問い掛けだが、独りだけ腹立たしい。しかし、その人がいなければ完結しないようにできているのがなんとも憎い。
 半落ちとは、完全に自供していない、ということだ。
 その空白をめぐる謎を追いかける展開で、その一点に絞られる。
 空白の二日間の理由は、2/3を過ぎておおよその見当はついた。しかし、人間50年の区切りが今ひとつわからなかった。その方面の知識のある人が読めば、わかってしまうだろうが。
 謎よりも、人間の味だ、この本の面白さは。小気味のいい短い文章で淡々と語るあたりに、魅力の秘密があると思う。
 映画みないで、読んでよかったなあ。やはり文章がすきなのだ。

 初めて読んだ作家だが、堅くない。警察小説という売り込みだが、違う。この人は人間の内面の深さを書いている。だから広く受け入れられている。そう思う。
 出版社の宣伝文句に騙されてはいけない。面白い本は自分で探すのだ。

 
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by kaseno-sanpo | 2012-11-02 22:50 | 思うこと