明るく、笑顔で。陽光浴びて、歩いていこう。

by kaseno-sanpo

9月末~読んだ本。

 往復書簡   湊かなえさん   お薦め度 ☆☆☆☆

 三つの書簡による短編。どんでん返し的な狙いは見事に練られていて、驚きと楽しさがある。さらりとした文章は、この人ならでは。
 おもしろいぞ~と叫びたくなるほどではないが、悪くはない。告白よりも好きだ。嘘だろ、的なところが少なくなってきている。

 都市伝説セピア   朱川湊人さん  お薦め度 ☆☆☆☆

 ノスタルジックと言う言葉がぴったり。ホラーだけど怖いというか、引き込まれる。立ち止まって考えたくなるような時間が欲しくなる。でも、これだけ読めと言われたら消化不良を起こしそう。隠し味の巧みさ。
 話の作りは非常に面白い。どこかにありそうだけど、スパイスが別物。文章の魅力も大きい作家。いろいろ書けそうだ。

 横道世之介     吉田修一  お薦め度 ☆☆☆☆☆

 一言で爽やか。こんな男子が居そうで珍しい。空気っぽいけど、忘れがたい人。
 とても好きだ。迷いながら生きている若者が皆、彼のようになればいい。そんな気がする。
 しかし、彼が死んで終わるのは嫌だな。ずっとずっとあとの未来だけど。
 忘れられない人、そんなイメージを作るためだろけど。

 シューマンの指   奥泉光   お薦め度 ☆☆☆

 純文学の文章が、長ったらしい。しかしミステリーだ。シューマンやクラシックに詳しい人以外は最初の3/4は退屈だろう。
 ラスト付近で二転、三転するのだが、結局はそのオチなの? という感じ。まあ、騙されはしたので文句は言えないが、締りに欠けるかもしれない。
 
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by kaseno-sanpo | 2012-10-28 19:07 | 思うこと