明るく、笑顔で。陽光浴びて、歩いていこう。

by kaseno-sanpo

くちびるに歌を。

 読んだ本
 くちびるに歌を     中田永一さん    お薦め度 ☆☆☆☆☆

 中田永一ってだれ? と思うだろう。巻末の紹介文も不自然だ。いきなり、単行本デビューとある。受賞歴がないのだ。その理由は、別名での作家活動を既にされている、乙一さんだからである。

 乙一さんも読んだことはないのだが。
 
 この本は本屋大賞候補10作品にもノミネートされていた。
 なるほど、この手は、舟を編むに通じる読後感だ。意外性は求めていない。築き上げていく王道だ。元気が出てくる。あるいは、誰かを元気にしたい。

 中学(しかも長崎、五島という田舎)の合唱部のお話だ。
 色々と事件は起こるが、ホントに爽やか。よくある筋を取り入れている。
 それでも、2、3度泣かされた。マジに泣いた。
 この数人の中学生のいずれかのタイプに、自分を重ね合わせる事が可能だからだと思う。
 
 中学という年代をどう過したか、まさにこれに尽きる。勉強できて、スポーツ万能で、圧倒的に美人でなんてスーパースターみたいに過した人は、涙なんか流せない仕組みだ(笑)
 現役中学生、高校生でも心に沁みるだろう。大人は切なさと愛しさで、誰かに伝えたくなるだろう。
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by kaseno-sanpo | 2012-07-06 19:34 | 思うこと