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明るく、笑顔で。陽光浴びて、歩いていこう。

by kaseno-sanpo

舟を編む。

 本屋大賞受賞ということで、図書館予約が混んでおりました。
 タイミングが悪かった。受賞しなくても読むつもりだったので。

 わたしのあとに7人もの借り出し希望者が控えている。
 もう一週間といわずに、明日返そう。手元におきたい本であるが。

 三浦さんは、様々な職を調べて書くのを得意としているようだ。
 今回は辞書編集部。地味である。しかし、そこに個性的な変人をたくさん用意してくれた。
 さすがである。
 まじめさん、というのは苗字のようだ。あだなのようで苗字。
 行く先は予想がつくのだが、退屈させないように、他の視点でも語られている。
 この話の形式で、嫌いだと思う読者は少ないだろう。そんなスタンダード的なところも踏まえて、感心させる技も繰り出してくる。それは、知らない職業に対する知識だ。

 辞書がますます好きになりそうだ。
 まじめさんほどではないだろうが。

 国語辞典は学生時代必ず買うものだが、愛して使った記憶はない。
 むしろ大人になって必要に迫られて、選択するくらいでないと愛せない。
 私は、昨年そういった状況に迷い込み、岩波の国語辞典を選択した。
 この一年で、かなりつかった。学生時代の全てを足したくらいよりも、ページを開いた。
 だから、舟を編むは格別の思い入れがあるのだ。

 もし、贈り物をいただけるなら、もっと詳しい広辞林とかであると有り難い。
by kaseno-sanpo | 2012-06-23 22:30 | 思うこと